変換機能
僕たちは常に変換している。
そして、変換することが大好きなんだ。
生まれる前からいろいろな変換機能を
搭載してある。
目だって、周りの光の信号を読み取って、
その周波数ごとに赤、青、黄色って区別する。
そして、変換された電気信号を脳に送って
目の前にある美しい景色の情報が届けられる。
そして、心を揺さぶり涙を流す変換をおこなってゆく。
前に進みたいと思って、
右足を上げて前に出す信号を右足の筋肉ちゃんに伝えてあげて、またすぐに左足に同じように信号を出してあげて。
そうやって、前に進んでる。
変換機能が混乱しちゃうと
前にも進めなくなっちゃうって事だね。
間違った変換は命取り。
右足を出したいのに、
左足が前にでちゃったりしたら、
もうパニックだ。
正しく変換して、
変換させたものを正しいところに運ぶ必要が
ありそうだ。
行き詰まった会議、終わらない紛争、学歴の無い若者の悲観、劣悪家庭環境、いじめ、懐かないペット、面白くない会話、うまくいかない会社経営、捨てきれない過去の出来事、ポエム的映画、詩、芸術。
正しい変換して、正しいところに送り置こう。
だって、大抵のことって
正しい変換すれば前に進むための、右足の一歩みたいなもんである。
正しく変換すれば、綺麗でありがたい。
不安も苦しみもたぶん、
乱れじゃなく、
規則正しく純粋にそうなっていて、
それを正しく変換すると
ありがたく思えたりできる。
と思う。